数奇な鰹

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「有紀ちゃん!」 そう呼ぶ声に振り向いた私。 声の主は義母だ。 「お義母さん。どうしましたか?」 上目遣いでこちらを窺う義母になんだか嫌な予感がする。 「いやぁあの... 知り合いから鰹をもらったんだけど、捌ける?」 鰹?
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