山下 俊 先生

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―――昼休み。 のどかに晴れ渡る空のもと、俺は屋上で篤と一緒に購買で買ったパンを食べていた。 篤の家は母子家庭で母親はデザイナーをしている。しかも有名な敏腕デザイナーのため滅多に家へ帰らないらしい。 俺の家は父子家庭。父さんは中学校で教師をしている。 父さんは帰って来ても遅くまで仕事をしていて久しくまともな会話をしてない気がする。 俺は母親が作った弁当を食べた記憶がない。 片親という共通点で俺ら二人は気が合うのかもしれない。 そんな俺達二人は中学時代からよく一緒につるんでいた。
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