山下 俊 先生

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登校して校門に差し掛かったところで俺は一人の友達に声を掛けた。 『おはよー!篤(あつし)! 俺たち今年も一緒のクラスだねー! 教室一緒に行こー』 「あぁ?光司か。またお前と一緒かよ。つかお前いつまで茶髪なの?」 呼びかけに振り返った親友からは酷い返事が返ってきた。 『えぇっ!篤!俺達長年連れ添った仲なのにひどいっ! そして何度も言うけどこの頭は自毛だから!』 「連れ添うってお前は俺の嫁か?百歩譲ってペットだろ。 ちょうど毛色もソレッぽいし」 そう言って篤は眉間にシワを寄せつつも笑顔で俺の頭をくしゃくしゃする。 言ってることは何気にキツイけど実は篤は面倒見が良くて優しい。 彼にはツンデレという言葉がよく当てはまる。
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