山下 俊 先生

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いつもと違う教室、初めて話すクラスメイト、新しい教科書。 そんな環境も何日か経つと徐々に馴染んできて、新しい日常が始まった。 新しい日常も落ち着きを取り戻し始めた頃、それは突然やって来た。 ――― 「おはよう」 2限目国語。扉をガラッと開け、挨拶と共に1人の女性が教室に入ってきた。 「えっ?誰?」 「こんな先生いた?」 「つかめっちゃキレイなんだけど」 近くから聞こえた声に反応して顔を上げると、見たことのない女の人が教壇に立っていた。 突然やってきた女性に教室中の注目が一気に注がれる。 周りからは”綺麗!!”や”美人!!”、 ”新しい先生!?”というような声が上がるばかりで誰もこの人の正体を知らないようだ。 確かに教壇にはものすごい美人な女性が立っていた。 新しい先生かな? 「日直さん挨拶お願いします」 彼女は周りのざわめきを気にすることなく笑顔で声を発した。 「あっ、起立!」 ―ガタガタ、ガタ 「礼!―――着席!」 挨拶が終わると彼女は黒板に向かった。 彼女の動きに集中するように教室はいつの間にか静かになっていた。
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