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人が誰もいないのが唯一の救いか……。
大分痛みが引き、声が出せそうになった俺は腹を撫でながら名乗った。
「うう……。あ…、明智……光秀………。」
「は?」
「え……?」
「なんて?」
「何が…?」
「名前」
「だから明智光秀」
「誰が?」
「いやだから俺が」
「明智光秀?」
「明智光秀」
「やっぱ死ね。」
ニッコリ微笑んだ彼女のコメカミには青筋が見えた。
そっからの記憶はない。
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