愛と青春の鳩尾(みぞおち)

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-------------- 時は現代平成の世。 あらゆる事柄が科学によって解明され、不思議な出来事等、皆無に等しい世の中である。 道行く人々をそれぞれの幸せを探し、それぞれの幸せを満喫している。 それなのに俺と来たらどうだ? 来年齢25を迎えるというのに彼女もおらず、ただだらだらと日常を過ごしている。 良い事もなければ幸せな事もない。 チャリンコに乗って買い物に出掛ければ財布を落とした挙げ句にタイヤがパンク……。 流行りの携帯電話を買えば使いこなせずに久しぶりに電源を入れようとしたら故障で動かない。 先輩から貰った雑誌が何故かホ○物だったり こんな不幸話なら腐る程出てくる…。 ああ〓…。 話してて気が滅入って来た……。 俺の名前は【明智光秀】……。 …………………………。 もうね……。 何も言いたくなくなっなっちゃう……。 けど言わなきゃ話が進まないから話すけどさ。 元からこういう名前じゃなかったのよ? 最初は違う名字だったんだけど……。 家庭の事情……。 つまり……ぶっちゃけちゃうとね。 俺が孤児になっちゃって、遠い親戚の家に養子に迎えられて今の名字になった、って訳。
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