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2月29日..。
4年に1度しか来ない、
美希(みき)にとっても特別な日。
冷たい風が美希の横を通りすぎてゆく。
空は鉛色。どこか淋しそうで..。
まるで美希の心を映しているかの様で虚しくなる。
イヤホンから流れ込む曲。
履いているヒールのカツカツという音が雑音の様で耳障りだ。
自分は今どこに向かっているのだろう?目的地なんてわからない。
ただロボットの様に足を働かせる。
友達ってなに?仲間って?
簡単には崩れてばらばらにならないよね?
美希は誰に答えを求めているんだろう。
自分自身に?
いや、きっと自分でわからないから答えを求めて歩いているんだ。
歩き続けてたどり着いた場所..。
目の前には白い壁の校舎。
みんなと出会った小学校。
すべての始まりの場所。
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