TIME TRAVEL 1 夢の中の侍

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TIME TRAVEL 1 夢の中の侍

知美と別れ、清香は家路に就いていた。 その岐路、深い溜息を何度も吐いた。 目元が異様に暑い。 熱があるのかと額に掌を当てると、ほのかな冷たさだけが伝わってくる。 熱はないようだ。 同時に閉じた瞼が重く、開くのを拒んでいるように感じる。 「今夜は知美に断ろうかしら?」 玄関の扉を開いて清香は言った。
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