疫病神

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「おー、わんさか居るじゃんか」 その数およそ2000、目の前に広がるユーンガルド兵を前に、サラサラになびく銀髪の男は、飄々とした笑みを浮かべる。 銀髪の男の名はリアン・エスターク。 黒いコートに身を包み、肩に銀の大剣を担ぎ、腰には二丁の銃を携えたリアンは後方を見る。そこには約1000人程の"今"は味方のヴィオレス兵が、少し離れたところに陣取っているのが見えた。 「んじゃ、さくっと終わらせるかね」 その様子を確認して、リアンはユーンガルド兵の中へ駆け出す。 …疫病神は戦場に不幸を撒き散らす。
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