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「次の人お願いします!!」
アルコールの匂いと患者の呻き声が広がる部屋で、目を見張る程の金髪を後ろで一つに纏め、白衣を着た女性は叫ぶ。
次々と運ばれてくるのは、様々な怪我を負ったヴィオレス兵。
裂傷、骨折、火傷、時には身体の一部が失われた者も見られた。
彼女は、多少疲労の色を見せながらも、運ばれてくる患者を治療していく。
彼女の名は、アリリア・ハーベルト。
「先生!!患者が急に苦しみ出して…」
「分かりました。皆さん、私は向こうを見てくるのでこっちはお願いします!」
「「「「「はい!!」」」」」
頼もしい仲間の返事を聞いて、アリリアは駆け出す。
女神は今日も東奔西走中。
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