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「うあー、疲れたー……」
家に入り、布団の上に横になる。
「眠い……」
ぐぎゅるる
「お腹空いたー……」
カップ麺の買い置きは…
「無いか……」
またこの雪の中を歩いて行かなければならないのかと思うと嫌になった。
こんな事になるならバイト先で食事を済ませておけばよかった。
「一晩くらい抜いてもいいか……」
この時少女は気付いていなかった。
本当の恐怖を。
ピピピピ……
「ん…もう朝か……」
少女は寝ぼけた頭で朝食を探す。
「……あれ?」
無い。
「嘘でしょ……?」
どこにも。
「朝ごはん…買うの忘れてた……」
少女はがっくりと肩を落とす。
「ふ…ふふふ……」
何も面白くない。
「くくく……」
何もおかしくない。
なのに笑いが止まらなかった。
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