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神様は本当に意地悪だ。
実は神様は悪魔なのではないのだろうか。
特に意味もなくシャワーを浴び、再び布団に横になった。
もう何もしたくない。
一つを除いて。
「公園で砂でも食べようかな……」
駄目だ駄目だ……冷静になれ……泥水ってミルクティーみたいな色してるじゃん!実は甘いんじゃないかな!?
飲み物だけじゃ空腹は満たされないから…泥団子!団子って言われるくらいだしきっと美味しいよね!
団子なら空腹は満たされる!砂って実は大豆に並ぶ便利食材なんじゃないかな!?
公園までならゆっくり歩いても5分で着く。
満腹の為なら……私は歩き続けるっ!
そう誓った少女は勢いよく立ち上がり、フラフラしながら扉へと向かう。
ガタッ
「おっと。」
靴を履こうと棚の上に手を置いた時、うっかり木箱を落としてしまった。
「む?」
その木箱の中から何かが飛び出てきた。
「なんだろ…これ。角笛……?」
本物を見た事がないので確信は無いが、これは角笛と呼ばれる物だと思う。
しかし、こんな所に木箱なんて置いてあったのだろうか?
「古そうだし、高く売れるかな……?」
少女が角笛に手を触れた。
「っ!?」
その時、角笛の周りに一つの黒いルーンのようなものが浮かび上がった。
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