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「よぅーし出来た♪」
「ぁー…」
密室に少年少女が二人きり_
「どう?気持ちよかったでしょ?」
「ぁー……」
「ねぇねぇ。せっかく人間に生まれたんだからさ、色んな事話そうぜ?」
「ぁー………」
少女の目に生気は無い。
「…」
少年が少女の頬をムニッと抓る。
「君が悪いんだからねー?あんなヤツの味方するからぁ。」
少女は微動だにしない。
「君みたいな可愛い子にこんな事言うのもアレだけどさぁ、もう君用済みなんだよね。」
「…」
「どうする?このまま死ぬか、どこかに売り飛ばされるか。選んでちょ♪」
少年が歌うようにそう言った。
「…」
少女はもう声すら出せなくなったらしい。
「んー、まぁ俺もお金欲しいからさぁ……商品になってくれない?美しい秘書さん♪」
ガタガタと少女が震え出した。
「あら、嫌なの?んじゃ死ぬ?」
フルフルと少女は首を振る。
「はぁ……」
少年が大きな溜め息をついた。
「君って優柔不断なの?」
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