槍の契約

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「へ…へぇ。これって宗教の勧誘か何か?」 『俺は真剣に話をしているんだよ?』 「真剣にねぇ……」 いきなり契約なんて言われて信じれるはずがない。 『ルールは簡単。俺が死ねば貴方も死んで貴方が死ねば俺も死ぬ。それだけ。』 「あのさ、絶対幸福って何なの?てか俺契約するなんて言ってないんだけど。」 『読んで字の如く。絶対的な幸福を得られるの。』 絶対的な幸福……? いまいちイメージが湧かない。 『俺に食事はいらないから食費の心配はしなくていいよ。でもワインは欲しいな。ワインって美味しいよね。』 「一食分よりワインの方が高い気がするのは俺だけかなー?」 『と、とにかく契約しましょ?俺と契約すれば絶対幸福は貴方のものだよ。』 契約といい絶対幸福といい……やはり宗教の勧誘ではないだろうか…… ……まぁここまで聞いたし、どうせなら最後まで聞いていこう。 「その言い分からして君って強いんだね?」 少女がフッと笑う。 『主神ですから。』
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