黒キ再会

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何処の夷人はんかと思いましたが 随分と流暢な日本語を 話されるんおすなぁ。 ああ、だって 生まれ育ちは日本ですからね、と 心の中で言い返す。 私が逗留させて欲しいと 言った事に驚いたのかと思ったが そうではなかった事に 少し安心した。 こんなナリだから 嫌がられて断られるかと思った。 部屋の確認をしてくるさかい。 そこに腰掛けて待ってておくれやす。 そう言うと女将は 奥へ下がって行った。 私は言われた通り 腰を掛け待った。
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