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「…さか、……さかき、榊」
「―――」
ガバッ
汗びっしょりで車のハンドルに飛び起きた。
パアアアン
派手なラッパ音が自分が飛び付いたことで鳴っていることに気づく。
「どうした、榊。酷く魘されていたみたいだな」
後部座席に乗り込んできた若がミラー越しに自分を見た。
悪夢。
目覚めればそれが夢だったならどんなによかったか。
血で濡れた両手に抱いたのは小さな骸。
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