原因

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    「おまえは足掻かずに死ねこの悪魔めっ!!」 フェリシア「ぎっ!?」 フェリシアを足で踏み付けていた男が その頭部に勢いよく棍棒を振り下ろしてしまった。 フェリシア「ぁ゙‥‥‥‥かハッ‥‥」 彼女の頭を中心にして 血の海が広がっていく。 シュノーはそれを俯せに涙の滲んだ目で見ていた。 シュノー(くそっくそ!!畜生畜生畜生畜生!!僕は何の為にフェリシアに‥‥フェリシアの傍に‥‥‥‥っ) ほとんど力の入らない開いた手を それでも握り締めた。 そして 憎しみを抱いた。 己の不甲斐無さに。 シュノー(畜生‥‥) 力の無さに。 シュノー(畜生‥‥っ!!) そして 優しくない世界に。 シュノー(‥‥‥‥フェリシアも僕も‥‥‥‥) 『助からない』と もう 諦めた。 でも ガァンッ!!! そんなに世界は 「なんだ!?壁から!」 「な なんだこい‥‥ぎっ!?」 ?「貴様らぁ‥‥っ」 冷酷ではなかった。 ?「何をやってやがるっ!!」 「っ!ひっ‥‥ぎゃっ!!」 シュノーが意識が落ちる寸前に見たのは 壁を壊して現れ 男達を薙ぎ倒す若い男の姿と 自分とフェリシアに駆け寄る女性の姿だった。
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