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    不思議な声が人影に聞いた時 満月を隠していた雲が 風に流され 柔らかい月明かりを解放した。 その月明かりで 人影の姿が照らし出される。 月明かりに照らされた人影は どうやら少女のようだ。 年齢はあまり判然としないが 外見的には 十代後半に見える。 痩せてはいるが 出るところは出ていて その細くて豊満という矛盾を備えた身体に 露出の多い服をまとっている。 背中に小さな天使の羽がプリントされた黒のタンクトップと 腰のあたりを申し訳程度に包んでいるのは 膝までしかないジーンズのショートパンツ。 髪は穢れのない白。 初雪のような色。 髪は短く 髪型はオオカミヘアーだ。 白い少女はしばらく沈黙した後 ?「‥‥もし間違っててもまた探せばいいさ。いつか見つかる‥‥」 少女は顔を上げ 少しずつ見えてきた山頂を見た。 ?「僕達を殺そうとした元凶は」 その目に映るのは シュノー「だから 復讐するまでは絶対に死ねない。 他人の生き血を啜ってでもね。 フェリシア‥‥」 フェリシア「‥‥うん。 シュノーお姉ちゃん‥‥」 巨大な古城だった‥‥。
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