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城の影から出てきた一人は
黒いゴシックなドレスを着た 金髪のツインテールの小さな少女。
あ‥‥あるぇ?
ここ吸血鬼の住家じゃ‥‥?
そして 目線をその少女から少しずらすと すぐ後ろで付き添うようにしている人影は 恐らく執事であろう長い髪を後ろで束ねた鋭い眼をした若い長身の男性だった。
え‥‥このちびっこが吸血鬼‥‥?
後ろの人じゃなくて?
困惑していると
その執事(?)がこちらから目を離さずに 主らしき少女に喋りかけた。
「ここに客人が来るのも珍しいですが その身に宿した異質もまた珍しいですね‥‥」
「そうだな。それにお前の手入れした庭園を綺麗と言ったのも珍しい」
こっちは無視ですか。
執事?「そうですね。
滅多に人が来られないのも原因の一つですが。
‥‥お褒めにあずかり光栄の極みにございます‥‥」
途中で 執事がこちらに会釈をしてきた。
い いきなりこっちに振る!?
マイペースな連中だな‥‥。
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