転換期

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    何か手がかりが見つかればいいんだけど。 シュノー「貴女は‥‥‥‥」 僕達の生涯の仇。 いつか見つけ出して――す。 その為の手がかり。 シュノー「銀色の瞳の悪魔を 知りませんか?」 ラウファリカはキョトンとした顔した後 真顔に戻って、 ラウファリカ「いや 知らんな。 そもそも悪魔と私達はお互い 関わり合わんからな。 数千年以上顔も見ておらん」 ふーん。 色々とご事情があるようで。 シュノー「そうですか。 知らないなら これで用件は以上です。失礼致します」 用は済んだから さっさと帰ろう。 それにしても またハズレかぁ。 ざんねーん。 と頭の中で思考を巡らせていると 後ろから吸血鬼が慌てた様子で捲し立ててきた。 ラウファリカ「おいおい!ちょっと待て! お前 本当にそれだけの為にこんな場所まで来たのか!?」 いや そうですが何か? シュノー「‥‥貴女には他愛のない事でも僕にはそれだけ重要な用件だったんです」 振り返り 吸血鬼としっかり目を合わせてそう言った。 シュノー「では これで失礼します」 そして 今度こそ帰ろうと踵を返―― ラウファリカ「待て」
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