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確かに、プレゼントは気持ちだけで嬉しいもの。
プレゼントの処分の仕方とか、プレゼントが残される、残されないとか………考えるなんて、バカらしいのかもしれない。
「ったくお前は心配し過ぎだよ。大丈夫、俺からは……お前に別れを言うことは、絶対にないから。」
彼とはあの人―――私の元彼と別れてから、半年後に出会った。
…………あの人との馴れ初めも知ってる。
だから指輪のことも知ってるし、傷付いているのは彼のほうかも知れないのに、彼はいつも私に優しい。
そう、優しくて、暖かい。
彼と、同棲する事になった。
彼は私の両親にも気に入られ、お父さんとは意気投合。
『いやあ、あのこはかわいいだろ?母さんににて、一途なやつだよ。』
『はい、そりゃもう!!
いつもサバサバなのに、たまに見せる一途な所といいますか。
こだわりには、いつまでもきゅんきゅんしちゃいます!!』
お酒を彼がお父さんに次ながら、話をする2人。
声が大きいから、よっちゃったのかもしれない。
『そうだろう?重いとかいうやつがたまにいうが……手編みのプレゼントがなにがわるい!
何よりのプレゼントじゃないか!
君もそう思うだろう?』
『はいその通りですよ!
しかもめちゃくちゃうまくて、あれをもらって喜ばないやつなんて、ありえないですよ!』
会話の内容は、聞いてて恥ずかしかったけど。
けれど、仲良くなってくれて良かった。
お父さんが帰りに『幸せになれよ?』と言ってくれたのが、とても嬉しくて、印象的だった。
それが、同棲を2人で決めた一週間後の日。
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