プレゼントのその後。

3/4

4人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
確かに、プレゼントは気持ちだけで嬉しいもの。 プレゼントの処分の仕方とか、プレゼントが残される、残されないとか………考えるなんて、バカらしいのかもしれない。 「ったくお前は心配し過ぎだよ。大丈夫、俺からは……お前に別れを言うことは、絶対にないから。」 彼とはあの人―――私の元彼と別れてから、半年後に出会った。 …………あの人との馴れ初めも知ってる。 だから指輪のことも知ってるし、傷付いているのは彼のほうかも知れないのに、彼はいつも私に優しい。 そう、優しくて、暖かい。 彼と、同棲する事になった。 彼は私の両親にも気に入られ、お父さんとは意気投合。 『いやあ、あのこはかわいいだろ?母さんににて、一途なやつだよ。』 『はい、そりゃもう!! いつもサバサバなのに、たまに見せる一途な所といいますか。 こだわりには、いつまでもきゅんきゅんしちゃいます!!』 お酒を彼がお父さんに次ながら、話をする2人。 声が大きいから、よっちゃったのかもしれない。 『そうだろう?重いとかいうやつがたまにいうが……手編みのプレゼントがなにがわるい! 何よりのプレゼントじゃないか! 君もそう思うだろう?』 『はいその通りですよ! しかもめちゃくちゃうまくて、あれをもらって喜ばないやつなんて、ありえないですよ!』 会話の内容は、聞いてて恥ずかしかったけど。 けれど、仲良くなってくれて良かった。 お父さんが帰りに『幸せになれよ?』と言ってくれたのが、とても嬉しくて、印象的だった。 それが、同棲を2人で決めた一週間後の日。 。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加