怖~い話

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やはり、『~』には独特の臨場感がある。 「ヘアー」なんて全くエロさが伝わらない。 まるで黒柳徹子だ。 ♪る~るる、るるる、る~るる、るるる、る~る~る~♪ 『徹子のヘアー』 徹子 「今回は怖い話ということで、リングから貞子さんにお越しいただいております。貞子さんこんにちは。大変すばらしい活躍で」 貞子 「…。」 徹子 「それにしてもあなた、本当に普段から普通に気持ち悪いのね?」 貞子 「…はい」 徹子 「そのお衣装はアレなの?…自前ですの?」 貞子 「…テレビ用」 徹子 「テレビ用?それってどっちの意味ですの?テレビに出る用?それともテレビから出る用?」 貞子 「…どっちも」 徹子 「あなたお休みの日とかは何をなさってるのかしら」 貞子 「井戸に…」 徹子 「あなたその前髪なんとかならないの?ちょっと髪を上げて顔を見せてくださる?」 貞子 「…」(髪をかきあげる) 徹子 「あら、ほんと怖い顔なさってるのね」 ほら、全然怖さが伝わらない。 『~』と『―』でこんなに差が生まれるだ。 ただし、なんでもかんでも『~』を使えばいいかというとそうじゃない。 例えば 『スピ~ド』 この使い方は間違いだ。 全然速そうじゃないからね。 『スピード』 これが一般的な速さだ。 これをもっと速くすると 『スピ→ド』 こうなる。 もっと速くするには 『スピ↗ド』 さらに 『スピ↑ド』 そして 『黒柳徹子』 こうなるわけだ。 ま、一般的に用いられる用語としてはこれが最上級なんだが、敢えてその上を目指すなら 『黒柳→徹子』 じゃないかな? では諸君 『こわ~い話(2)』 でまた会おう。
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