第2章 都市伝説

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「いやぁ、御坂さんと二人で帰るなんて久々ですね。」 「ええ、そうね。」 (うわぁ、気まずい・・・なんかあったのかな。) (あの時言ってた噂、あれが本当だとしたら・・・。) 「・・・ねえ、佐天さん。」 「ふえっ!は、はい。なんでしょう!」 「いや、大したことじゃないんだけど。さっき話してた噂。」 「あー、クローンのことですか?そんなことが出来たら凄いですよね~。」 「う、うん。」 「目の前にもう一人の自分が、もしかしたら大量にいたり、それだけ入れば学校とかサボり放題~とか。」 「そ、そうね。」 (あっれ~、テンション低い~!) 「そんなに・・・。」 「?」 「そんなにいいもんじゃないかもよ?」 「え?」 「いえ、なんでもないわ。」 「は、はい。」 「じゃあ、私はこっちだから。」 「あ、はい。」 「じゃあね。」 (この件は皆を巻き込むわけにはいかない、私が調べて確かめなきゃ。) (御坂さん、なんか元気なかったなぁ。何かあったのかな。) 「私も帰ろう。」 「あの、すいません。」 「はい?」 「あそこの木の上に猫が登ってしまい、助けるのを手伝って下さい。とミサカは見ず知らずのあなたに助けを求めます。」
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