第3章 妄想世界(メルヘン・ワールド)

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~外のラウンジ~ 「いや~、さっぱりだったね。」 「はい、でもあの移植技術が完成すれば何人もの人を助け出せるかもしれないわけですよね、なんか感動します。」 「なんか凄いよね。」 「それより喉渇きませんか、さっきからカラカラで。」 「う、うん。なんか飲もうか・・・あれ?」 (奥で人影が動く) 「どうしました?」 「いや、なんか今あの辺で何か動いたような。」 (今のって・・・ちらっとしか見えなかったけど、あの後ろ姿は、でも今休んでるんじゃ。) 「ちょっと見てくる。」 「あぁ、佐天さん。ちょっと待ってください。」 タッタッタ! 「あっれ~、確かこっちの方かと思ったんだけどなぁ。」 「ちょ、ちょっと佐天さん。待って、ゲホっ、待ってください。」 「あぁ、ごめんごめん。」 「誰がいたっていうんですか。」 「いや~、見間違いかもだし。」 「・・・君達、ここは関係者以外立ち入り禁止だ。」 「うわ!!びっくりしたってあれ。」 「貴女は・・・。」 「木山先生!!」 「木山先生!!」 「・・・なんだ、あの時の、佐天さんと初春さんじゃないか。」
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