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「はい、これを見て下さい。」
「えっと、何々・・・ペガサス?なんだい、この絵本をリアルにしてみたみたいな報告書は。」
「はい、実に信じがたい内容なんですが・・・。」
「ペガサスにケンタウロス、こんなのが実際に存在するなんてありえないよ。」
「そうですよね。」
「こんな生き物を造ることも出来るんですか?」
「え?」
「いやぁ、こんなメルヘンチックな生き物が造れたら凄いなぁって思って。」
「ふーむ、それは無理じゃないか。」
「そうだね、そもそもそんなメルヘンな生き物の細胞がないからね。」
「え、なんでも造れるんじゃないんですか?」
「僕のあみだした技術は、あくまでも細胞の分裂を利用してるからね。」
「林原は、ある生物の細胞を増殖させ、同じ物を造るんだ。簡単に言えばクローンだ。」
「おい!」
「・・・どうした。」
「いや、なんでもない。」
「・・・君は焦るといつもそっぽを見るんだな。」
(クローン・・・あの都市伝説、うーん。)
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