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次に出てきたのはラエル。こちらの世界でもニップレスをつけている。豊満な胸、細い腰、すらりと伸びた脚。それはここでも変わらない。本当に、羨ましい。
試合が始まった途端、ラエルが何やら叫んだ。ラエルの手のひらからは蛇のような水が私に向かう。
しかし、ここの試合はやたら突然に始まる……
「ファイア・フェアリー・ファイヤー」
急いで叫ぶけれど、出てきた炎は当然水にかきけされてしまった。
「ちょっとダルミャル! 水に勝てる魔法を教えて! 絶対に勝たなきゃいけないの」
「今度は、サンダーフィッシュと唱えなさいな」
言われるままに「サンダーフィッシュ」をとなえてみる。
出てきたのは、ぬるぬるとした細長いあいつ。
「なんでデンキウナギなの!!」
ラエルはデンキウナギの電気に感電した。その場に倒れたラエルはカウント中立ち上がることはなかった。
二戦目もなんなく勝利。
順調に勝ち進んだ六条は決勝の土俵に立っていた。
向かい合うのは愛しい人、魔之王。
「魔之王さん……」
試合の火ぶたがきって落とされた。愛する人とはいえ、こちらも譲ることができないものがある。
「ファイア・フェアリー・ファイヤー」
をとなえた。
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