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今まで、なんて味気のない恋愛をしてきたのだろう。君と付き合ってみてそう思った。
君の言葉がどれほど私を恍惚とさせているか。
伝えようと思ったけどやめた。
君が満足そうに瞳を細めるのを見たくなかったから。
いつもはそうじゃなくて、私だったからそう言ってくれたという都合のいい考えが頭をめぐった。
もちろんそれは確認しない。その方が私は幸せでいられる。結局自分が可愛いのだ。下手に傷つきたくないのだ。
君から連絡がこなくて、一睡も出来なかった事も言っていない。
目の下のクマをコンシーラーで隠して何もなかったかのようにふるまう。
勘のいい君は、きっと全てを知っているだろう。
そして、気づいていないふりをする。
恋愛しているのに、恋愛してない感じ。
そう。そういう感覚。
私と君の恋愛は。
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