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「教室を拠点にした後で敵と会った場合……川下と村山も遠慮なく殺せそうだったら殺して良い」
「つまり、拠点となる場所が見つかるまで俺たちは何もするなって事か?」
勿論、殺して良いと言われても武器がなければ話にならないが武坂はそういう事だ。とだけ呟いた。
「それに、学校だったら何があるかは分かるからな……。行けそうだったらそこで武器を取る」
教室にさえ箒と言う武器があるし、理科室に行けば様々な薬品があるだろう。
「或いは、保健室に行って包帯とかを取るか……じゃね?」
今の状況から殺し合いが終わるまで無傷で居られるとは到底思えない。
ならば手当てをする為に包帯や傷薬は必要だろう。
そう考えた村山の言葉に武坂は困った様に溜め息を吐いた。
正直な話どちらも欲しいのが本音だが、二つの部屋が近くにあるとは限らないし今居る場所から近いとも限らない。
見取り図などがあれば作戦なども立てられるが、ただの学校に見取り図など作らないだろう。
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