-終わりを告げる平凡な日々-

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  「やー、今回はだーれが負けんのかなー」  そう言って勝者の川下は場から抜け、少しズレると机の上であぐらをかいて座り楽し気に呟く。  同じく勝者の南波もその隣で椅子に座り、鞄からペットボトルを取り出すと喉に流し込んだ。 「そりゃ国見じゃん? 一番カード多いしな」 「あー。でも今回最初の方で強いカード出しまくったかんなー。場合に寄っては本町じゃね?」  既に抜けた二人は手持ちのカードと睨めっこしている面々を見て楽しそうに会話する。  真剣に次のカードを選び、相手の裏をかこうとしている様子を見れるのは勝者の特権で正直楽しい。 「南波、いるかー」 「うゎっ!?」  そんな中、突然すぐ横にあったドアが開かれる。  驚いた二人がドアへと視線を向ければそこに立っていたのは南波のクラスの担任だった。 「びっくりした……なんか用ですか?」 「お、そこに居たのか」  教師はまず南波と川下の姿を確認すると次に教室内を見回し、村山たちが居る事を確認する。  
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