-終わりを告げる平凡な日々-

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   それはつい昨日、本町の携帯のマナーモードを解除し授業中に大音量で音を鳴らした事。  何も知らない本町自身は慌て、教室中が大爆笑している中仕掛人でもある南波や国見もそんな本町の様子を見て楽しんでいたのだ。  勿論、本町はその後教師にたっぷりと怒られる事となったのだが。 「ぃやーそれ聞いた時は笑ったねー。流石本町イジられキャラ」  残念ながら川下はクラスが違う為にその光景は見れなかったが話を聞いただけでも笑える話。  小さく笑いながら川下はうんうんと頷いた。 「お前も十分イジられキャラだから」 「まぁな。でも本町程はやられてねーよ」  今まで本町が受けた被害と自分が受けた被害を比べれば全然マシだ。  軽く苦笑いを浮かべながら呟けば南波もまた同意を返した。 「ま、いつかまたやるけどね。今度は携帯ロックかけて本町が操作出来ないようにして」 「へ? でも携帯ロックって暗証番号必要じゃん」  
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