-終わりを告げる平凡な日々-

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   そう、他人が下手に操作出来ないようにロックをかける場合暗証番号が必要な筈だ。  そうなると持ち主ではない南波が本町の暗証番号を知らなければ話にならない。 「だって俺知ってるし。って言うか村さんも武坂さんも国見も知ってるよ」 「ぶっ!」  第三者にバレてる時点で安全性が全くないが、むしろ何故知ってるとツッコみたい位だ。 「だってアイツの簡単だよ。鎌倉幕府」  鎌倉幕府で思い浮かぶのは一一九二と言う年号。  学校に通えば全員が分かる簡単な暗証番号に川下は思わず呆れてしまった。 「……やる気あんのかアイツは……。でもまぁそれなら本町が悪いし、本町が酷い目に遭うのが俺等の日常か」 「そうそう……だから特に呼ばれるような事でもないと思うんだけど……」  うーん。と二人は首を傾げるがやはり理由は分からない。  個人で呼ばれた理由を考えても特に何もないのだからまぁ、怒られると言う事はないだろう。  
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