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夢? 俺は首を傾げる。 顔を擦ろうとして広げた手に、細い何かがキシリと食い込んだ。 目の前に翳してみる。 指に絡まった糸のようなものが、飴色に光った。 それは、長い……。 「髪……?」 不意に、円の小さくて柔らかそうな唇と、服から覗く胸の谷間が浮かんだ。 同時に、あの甘い香りを思い出す。 .
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