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ドサッ。
見慣れ二人の思い出が一杯詰まったソファに竜を押し倒した。
「あか…に、し?」
驚く竜に構わず素早く跨がり動きを封じた。
「やめろ。」
鋭く睨み上げてくる竜。付き合い始めに戻ったと錯覚させる。
「嫌なら本気で抵抗しろよ。」
覆いかぶさり耳元で囁いてやれば小さな抵抗を見せる竜。
本気で抵抗すれば俺が傷つくと分かっている竜は本気で抵抗しない。
ほらな?コイツはいつだって自分より相手の事なんだ…。
付き合っている時には嬉しかったその優しさも別れた今はただ辛いだけだった。
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