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「かめも歌ってよ。俺の曲。」 「仁の曲?いいよ。何歌えば良いの?」 「じゃあ…ムラサキ。」 リクエストした曲はムラサキ。 かめは驚いたが一生懸命歌ってくれた。 聞き終わり俺の頬には一筋の涙が伝った。かめがアイツではなく俺の為に歌ってくれたのが分かったから。 「じん?どうだった?」 「ん、良かった…すげぇ、」 「仁、文章目茶苦茶。笑」 何て茶化すかめも少し涙声だったのは気付かないフリ。 「じゃあ…お願いします。」 かめが改まればギターを再び構え歌い始める。 終われば泣いているかめ。 俺も泣いていたのは内緒。 恋人にフラれたかめの傷を慰めているだけだって分かっているのに付き合ってる俺は… ただのお人よしなのかな、苦笑
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