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上田の甘美なる喘ぎに陶酔していればけたたましく鳴り響いている機械音に意識を呼び戻された。
せっかくのお楽しみを邪魔され苛々しながら通話ボタンを押し低い声でもしもしと言えば…
「え?」
最近知り合いに紹介され行きつけになったアクセサリーショップの店員からだった。
「あー…はい。分かりました。はーい、それじゃあ。」
ピッ。
電話を切ればすっかり気持ちは萎えシャワーを軽く浴び唖然としている上田を尻目にその場を後にした。
「ご注文されていた特注品が完成しましたよ、か。」
先程店員に言われた言葉を復唱する様に呟けばサングラスをかけ愛車を走らせた。
行き先は勿論…。
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