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「ちーっす。」
重い木のレトロ調の扉を開け中に入ればカウンターに見えるハネ髪の少年が笑いかける。
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました。」
少年の営業言葉にフッと笑いかけ店内奥のカウンターまで足を運ばせれば横目に輝く作品達。
「注文品は?」
片手をよこせって感じに出してやれば小さな鍵付きの箱をカウンターに置く店員。
「もう。赤西さんは毎度無理を言ってくるってナツさん困ってましたよ。」
苦笑いしデザイナーからの伝言を伝えながら鍵をカチャカチャと開ける。
「だって"百パーセント気に入った物を提供したい"って言ったのはアイツだろ?だから俺はそれに応えてるだけだって。」
そうですけどなどと言い取り出したアクセサリーを手に置く少年。
「出来栄えはいかがですか?」
「…良い仕事すんだから文句減らせって伝えといて?」
手に取ったアクセサリーの出来は上々。満足げな笑みを浮かべ少年の頭を柔らかく撫でながら言葉を発っせばはにかんだ様に笑う彼。
うん、何度見ても良い笑顔なんだよなー。
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