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「お前本当ナツが好きだよなぁ。笑」 「はい!ナツさんは俺の憧れの人です!」 茶化す様に言えば飾ってあるアクセサリーをキラキラした瞳で見つめながら答える恭平。 「そっか、恭平の夢はナツみたいなアクセデザイナーだっけ?」 「はい、いつか俺もナツさんみたいな素敵な作品を作って皆に喜ばれる様なそんなデザイナーになりたいんです。」 "そっか、頑張れよ"と言い組み上がったCD-Rを手渡すと更に嬉しそうな表情になる。 あー…喰いてぇ。 生唾をゴクリと飲み込み荒ぶる感情を抑え恭平から離れ珈琲を口に運ぶ。 いくら何でもまだ手を出すには早いよなぁ…。かと言ってお預けのまんまもなぁ…。うーん。どうしたもんか、 「…さん、赤西さん!」 「うぉ!?どうした?」 「どうしたじゃないですよ、何回も呼んだのに。」 うん、その不満そうに頬膨らます仕草最高。百点。
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