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「傘が壊れて、宇宙に戻れなくなったんだね」
「ピー……」
翔太がそう言うと、クラゲは下を向き、涙を一粒落としました。
「傘を直せばいいんだよ!」
そう言って、翔太は傘を手に取りました。
だけど、傘の骨はポッキリ折れて、翔太では直せそうにありません。
「傘屋さん、行く?」
翔太はクラゲに言いました。
翔太の家の近所には、壊れた傘の修理もしてくれる 傘屋さんがあります。
でも、翔太は傘屋のおじさんが苦手です。
いっつも恐い顔して、いっつも腕を組んでいるからです。
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