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でも、それはここまで。
「うう、やっぱり恐い」
翔太は電柱の影で、またドキドキモジモジしはじめました。
電柱の向こうに見える傘屋さん。
今日もおじさんはその店先で、恐い顔して腕を組んで立っています。
「やっぱり僕行けない。クラッピ、自分で行っておいでよ。ここで見ててあげるから」
翔太は肩のクラッピに言いました。
「ピー……」
翔太の顔を見たクラッピも、少し不安そう。
「行っておいでよ、クラッピ!」
でも……
と、この時 翔太は思いました。
もしかして、クラッピを見た傘屋のおじさん、ビックリしてクラッピを潰してしまうかもしれない!
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