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「ありがとう、おじさん!」
翔太は傘屋のおじさんにお礼を言いました。
「おお、翔太はお礼も言えるようになったのか、大きくなったな!」
おじさんが、またほめてくれました。
腕を組んでいても、もう恐くありません。
おじさんは顔が少し恐くても、傘を直すのが上手な、優しい傘屋さんです。
おじさんに傘をもらって、翔太はクラッピと一緒に、また空き地に戻りました。
パッと、白い傘が開きます。
ウィンウィンウィンウィン。
聞いた事のない音を立てて、傘は逆さまになりました。
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