秋の章

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吹く風が肌寒い。 そんな秋の昼さがりを道場へ向かって歩く。 俺は関矢丸彦。 府立高校に通うごく普通の二年生高校生男子だ。 勉強も人並みの俺がどうして府立の高校なんかに通っているのかと言うとその理由は今から向かう場所が要因の一つであり、これから出会う人物がもう一つの要因なのだが━。
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