秋の章

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「やぁ、関矢思ったよりも早かったね!と言う事は学校はもう終わったって事なのかな??」 「左龍あのなぁ、お前も一緒に下校しただろうが。」 俺の目の前に居る的外れな発言をしやがった奴こそこの道場の次期当主にして現師範代、天道左龍。 俺と同じく府立高校に通う二年生だ。 先に断っておくが男である。 黙って座っていたなら女の子と間違える程の端麗な顔立ち 美しいと言うよりは童顔と形容すべきか。 身長170cmと高い方であるが顔には幼さをかなり留めているが、顔だけでは無く頭の方も若干子供のままを留めているらしくあまり覚えたり考えたりする事が苦手である。 そのせいか、性格も何だか子供じみているように思う。 恐らくは柔道のスポーツ推薦が無ければ公立の高校へは入れなかったであろう。 いや、俺も他人の事を言える立場では無いが。
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