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審判は磊犇森氏と龍夢氏。
不平の無い様に両方の人間が判定を下す事にしたらしい。
先ほども言ったが、選手でもある人間が審判も務めると言うのは何か違和感がある。
「天道流の誇りに懸けて…。」
左龍は他の誰とも無く、或いは己に言い聞かせゆっくりと敵の間合いに入って行く。
「はあああぁぁぁ!!」
先に仕掛けたのは目貝だった。彼は敵に吠えかかり殴りかかった。
先手必勝。
分かりやすくて良い、戦法と呼ぶのも恥ずかしい様な戦法だがとにかく俺の時ならいざ知らず
左龍は天道流次期当主を期待される若きエースなのだ。
そう、
大きく振りかぶった目貝の拳は左龍を捉える事は無かったのである。
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