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「え?あれやらなくて良かったの??超恥ずかしかったんだけど…。」
いやいや、ウノじゃあるまいし
んなルールある訳ねぇだろうが!
左龍は天然と言うか、若干思考がズレている。子供っぽいと言うのが近いかも知れ無いが、あまりにも不可解な行動を取る時は幼なじみの俺と言えど突っ込み切れ無い。
龍夢氏は目貝に駆け寄り直ぐに鼻にガーゼを当てる。
職業柄と言うよりも怪我人を見るといち早く助けに行くのが染み付いていると言う感じだ。
「うぐ…。」
目をぐりと向いていたかと思われたが、目貝君の意識はあった。
「起き上がらない方が良い。」
龍夢氏が諭す。
「兄弟子に…。」
目貝君は懇願する。
視線を向けると虎狼館の門弟串中、母海、水永が目貝君に駆け寄った。
「はぁはぁ…兄弟子、解かった事があります。」
「何だ!?」
「奴は…。」
矢張り顔面をしこたま殴られ、後頭部も床に打ちつけられてダメージを負っている。
目貝君は直ぐにでも気絶しそうな中、息も絶え絶えに声を振り絞っているのだ。
左龍攻略の手立てとなる情報を掴み、兄弟子達にそれを伝えようとしているのだ!!
「や、奴は…男です…ぐふ!」
ガクリ、とうなだれる。
そこで目貝君は気絶してしまった。
「目貝ー―!!!」
「目貝ー―!!」
「員ー―!!」
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