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「臆したか天道流!」
磊犇森氏が罵倒した。
「はっ?臆してねーし、ってかこの子達はね月謝払って通ってるんだよ。おじさんに立て替えられるの?」
左龍が激しく抗議した。
「えっ、そっちの問題!?」
って言うか左龍、お金の話しとかの現実的な話題に触れる人なんだ!?
何だ意外と普通に高校生じゃん、わーお。
いや、そうじゃ無くて。
何だろう。
何なんだろう、この各人のノリの違いと言うかテンションのブレと言うのか
さっきから話が全く噛み合わない人間達の間で話が展開して行くのだが、いよいよもって俺のツッコミはツッコミですらなく
理解出来ずに只のリアクション要員になり下がっている。
「まぁ今日は土曜ですし、明日の同じ時間に残るニ試合を終わらせましょうや。」
話しを打ち切ったのは龍夢氏だった。
「じゃ、じゃあオレ達は一晩泊まる所を探さなきゃ…。」
と、虎狼館の門弟達は若干焦った風だった。
「何を言っておる、君達は全員入院だ。」
と言って龍夢氏は整骨院を指差し
「大丈夫、保険利くから」と付け加えて言った。
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