呉越同舟

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何なんだこれは、 この状況は。 俺はまた整骨院に戻った。昨日左龍に傷めつけられた足首の治療の為入院が義務づけられていたのだ。 今日はそれに顔面の怪我も増えた。 そして特にする事も無いのでベッドに横になっている。 そんな俺の両隣は緊急入院と相なった目貝員と串中央が並んで横になっている。 「鼻の骨が折れているので安静にしなくてはならない…。」 目貝くんは独りでに語り出した。 「接いだ腕がまた外れたので絶対安静を言い渡されてしまった。」 串中も己の入院理由について簡潔に答えたのだった。 いや、それぐらいの事で入院すんなや!! 目貝、鼻が折れても他は平気だろ! 串中、脱臼乙。 って言うか、足首痛めただけで入院を言い渡された俺が言える立場では無いのだが。(だから口に出さず心の中だけでシャウトする。) 俺が言いたいのはそう言う事じゃ無くて、このアウェイ感を何とかしてくれって言う事。 龍夢さんはと言うと、他の患者さんに鍼を打ってる最中だった。 鍼を打ってる最中だった!!
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