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「じゃーさ、みんなで好きな女の子の話しでもしよーか♪」
整骨院の空きベッドの一つに入りながらそんな話しを切り出す左龍。
女子か!
なんだお前は浮かれ気分かよ。
修学旅行生じゃ無いんだからそんな呑気な話しをしている場合でもあるまいに。
「お、オレは地元に好きなコが…。」
唐突に目貝が口を開く。
ノリノリか!
意外過ぎるよお前ら。道場破りなんて暴力的な活動してるけど、やっぱり何だかんだ言っても思春期なんだな!
「オ、オレは実は母海さんが…。」
と串中が切り出す。
マジでか!
虎狼館のメンバーで唯一の女の子、ちなみに母海と水永は磊犇森氏と同じホテルに泊まったそうである。
「えぇ~そうなんだ~!?」
ふんふん言って大きく頷く左龍。キャーキャー言ってる
何だよ、そのハイテンションウザいって。(いや、でも実は俺はそんな左龍が大好きなんだけどな。)
こんな感情は真っ当では無い。戸惑い何度も目を背けたがこの気持ちは拭おうにも拭い去る事はとても出来なかった。
本当は後書きでそっと述べるつもりだったけど、抑える事が出来なかった。
まぁ、それもやはり声には出せなかったけれど。
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