日曜日

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柔道 日本の純粋なる国技である。近年には随分と海外に浸透しているものの、やはり外国のそれとは差別化されている。 俺なんかはJUDOの呼称は文字通り差別だと思っている。 だがしかし、型で戦う日本の柔道に対し型に捕らわれ無い海外のJUDOが日本を倒した戦歴は未だに爪痕を残している。 「私は正当な日本の柔道で勝つ!その為には全国の道場を我が虎狼館の傘下にするんだ。」 ここに来て母海は始めてセリフらしいセリフを吐いた。 「ふふ、んふふ笑止。」 左龍は一蹴した。 「その大志は結構だけど、ボクのパパと関矢を虐めた償いは高くつくよ」 気だるそうに言って母海の射程に入って行く左龍。 さり気なく俺の分も怒ってくれたのが嬉しくてならなかった。(ツンデレなのかも知れない) 左龍は彼女を特にライバル視してはいない様だが、2人共柔道の遣い手である。 日本の柔道がどんな戦いをするのか俺は密かに胸踊らせていた。
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