日曜日

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66ページにも渡って伏せられて来た新事実がここで明らかとなった! いや、入門したのはおれが7歳の頃だから十年間知らなかった事実だ。 「暗殺拳!?」  何それ!!? 「う、む。関矢くんよ実はそうなんじゃよ。天道流は法では裁けぬ悪等を闇に忍んで成敗する、人の晴らせぬ恨みを天に代わって仕置きする裏の家業の末裔なのだ。」 「何その設定!!」 「一子相伝の殺人拳、故に不出」 「じゃ、じゃあ俺達が稽古を済ませた後あんた達は人を殺す技を左龍に教え、こいつはその鍛錬に打ち込んでいたと言う訳か!?」 「う…ぬ。」 いや、うぬじゃなくて。 どう言う事だ、今のこのご時世にそんな時代劇みたいな事を本気でやっているのか? 「ボク悪い奴やっつけるのが夢なんだ。まだ人は殺して無いけど、」 左龍の口からそんな事を聞くとは思いもしなかった。 「大丈夫、左龍に人は殺させん。もうこの時代には必要無いからのぅ。」 と龍夢氏。 その口振りはまるで自分は殺した事があるように俺には聞こえた。 「じゃ、じゃあ何で殺人拳なんか…」 「殺す術を知っているからこそ我々は生かす術も知っている。」 龍夢氏の瞳は揺るぎなかった。
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