プロローグ

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「てんしって神話とかにでてくるあの天使か?」 「はい、その天使です。」 悠雀の質問に即答だった。 「証拠とかあるのか?」 「証拠はまず、私たち天使の姿は普通の人間には見えません。もちろん、鏡などにも写りません。」 その事を聞いた悠雀は、近くにあったカーブミラーを見た。 しかし、カーブミラーの中にはキャリーは映っていなかった。 「嘘だろ...。ほんとに天使なのか?幽霊じゃないだろうな!?」 そう、鏡に写らないといったら普通は幽霊を連想するだろう。 悠雀がおっかなびっくり聞くと、キャリーの顔が曇った。 「あんな、未練タラタラなのと一緒にしないでほしいです。本当は、もうひとつ証明できる方法があるんですけど、それは今出来ないので嘘と思ってくれていいです。」 「そうだな、とりあえずいると仮定しないと話が進まないしな。…まてよ、天使がいると仮定すると自然的に『悪魔』もいると仮定した方がいいのか?」 そういうと、キャリーはとても驚いていた。
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